メソッド呼び出し一元論

檜山正幸 (HIYAMA Masayuki)
Tue Jan 25 2005:start
Tue Jan 25 2005:prefinal

この記事は雑談みたいなもので、あまり厳密な話をする気はない。だから、 「コンポネント」という言葉は、プログラムの構成部品くらいのラフな意味で 捉えてほしい。

Janusでは、コンポネント間の通信(相互作用)手段はメソッド呼び出し (*注1)だけである。一般的には、呼び出し以外に、データストリームとかイベ ント通信を考えることが多い。だが、データストリーム、イベント通信を、メソッ ド呼び出しと別に考える必要性がない。だから、Janusはメソッド呼び出し一 元論に基づいている。

注1

クラスやメソッドという概念が必須というわけではない。Cのような言語の関 数呼び出しでも、インターフェースやコンポネントを実現できる。もちろん、 クラスやメソッドの概念があれば、ずっと楽でスマートにできるが。

だが、この方針に明らかな根拠や強い主義主張があるわけではない。「いま のところ、必要性を感じない」ことが唯一の理由である。もし、どうしてもメ ソッド呼び出し以外の通信手段が必要だと感じたら、導入に躊躇はしない。

あまり明らかでない根拠や、それほど強くない主義主張なら多少は存在する。 ちょっと列挙してみよう。

ウーム、やっぱり説得力がない。まー、なるべく概念の数が少なくて単純な ほうがいい、という理由が一番受け入れやすいかな?