キマイラ・サイトの2ヶ月

檜山正幸 (HIYAMA Masayuki)
Thu Mar 03 2005:start
Thu Mar 03 2005:draft

キマイラ・サイトが立ち上がった日は「2004年12月25日」ということになっ ている。実際には、その少し前から存在していたが、クリスマスが誕生日なら 憶えやすいと思って、"Since 2004-12-25"とした。それから2ヶ月後の2月25日 も(まったく私的な事情で)僕には憶えやすい日なのだ。

いまは3月だから、キマイラ・サイトが立ち上がって2か月以上が経過した。 そのあいだに書いた記事の、今日現在のスナップショットは次のとおり(リン クにはなっていない)。

  1. Janusのなかの計算系 (CalculiInJanus)
  2. コンパクト閉圏 (CompactClosedCategories)
  3. コンポネント・アーキテクチャ (ComponentArch)
  4. トレース付きモノイド圏における結合 (CompositionInTMC)
  5. 動的発展 (DynamicEvolution)
  6. Janusについて雑多なこと (EssayOnJanus)
  7. ETBダイアグラム (EtbDiagrams)
  8. ETBダイアグラム:補遺 (EtbDiagrams_addendam)
  9. 隗より始めよ (FirstMeKai)
  10. 形式言語理論への疑問など (FLT-Questions)
  11. 白頭爺・檜山 (Hakutoya)
  12. 高次元のパイピング (HigherDimensionalPiping)
  13. Janus(ヤヌス)の紹介 2 -- フィルターからコンポネントへ (JanusIntro-2)
  14. Janus(ヤヌス)の紹介 -- stdin/stdoutからの入門 (JanusIntro)
  15. 主要な話題 (MainTopic)
  16. メソッド呼び出し一元論 (MethodCallOnly)
  17. 主催者・檜山正幸について (OnHiyama)
  18. 双面神Janus (OnJanus)
  19. 部分的な等号/等式 (PartialEquality)
  20. お絵描き圏論 (PictorialCategoryTheory)
  21. パイプ&フィルターの思い出 (PipeFilterEpisode)
  22. Janusパイプラインの例 (PipelineSamples)
  23. 再帰代入系 1 (RecursionAssignmentSystems-1)
  24. 「キマイラ飼育記」について (Shiikuki)
  25. 刺激反応系 (StimulusReactionSystems)
  26. スーパーポージング公理からスーパーポージング定理へ (Superposing)
  27. スーパーポージング公理からスーパーポージング定理へ 図だけ (Superposing_figs)
  28. 遷移系と遷移翻訳系 (TransitionTranslation)

モノグサの僕にしては、なかなかのペースだと思う。が、これでは全然記事 が足りない! Chimairaがその姿形を現すには、おそらく150くらいは記事を書 かなくてはならないだろう。実際に記事を書きはじめる前は、100個以内の記 事で形になるのではないかと漠然と思っていたが、100で収まりそうにはない。

僕は、キマイラ・サイトに記事を書くなかで、過去ずっと気になっていた問 題・課題を少しずつ解いていき、やりかけだったことにケリを付け、かつてう まくいかなかったことの修正・改善を提案しようと意図していた。つまり、問 題意識の相当部分は過去を向いていたのだ。が、ちょっとした事情があって、 過去と現在に関する言及を避けて、文面は未来志向で書くことにした。

「未来志向で書く」ことは、一種の制約だったのだけど、人間、けっこう慣 れるもんだね。あまり意識しなくても、(自然に)過去と現在に言及する気が しなくなった。もちろん、僕の考えることは、所詮は過去の経験に基づき、現 在の状況にも影響されるのだけど、新しく、白紙の状態から考えてみるほうが 楽しいし、生産的ではないかと思える。

あまりにイマジネーションが先走って、現実から遊離してしまうことは気を 付けなくてはならないが、制約としてではなくて、スタイルとしての未来志向 は悪くはない。