Janus(ヤヌス)は、ギリシャ・ローマ神話に登場する神らしい。「登場」と はいっても、これといってJanusをめぐる物語があるわけでもないようだ。顔 が2つ(あるいは4つ)あるのがウリだね。
Googleの画像検索からいくつかの画像をひろってみた。もちろん、「これ らの画像は著作権が存在する可能性があります」と注意しておこう。(問題 なさそうだけどね。)
これは確かに、首は1つで顔は2つだ。左右の顔は違う。それぞれに、別な人格が あるのだろう、たぶん。
よく見るとこれも左右対称じゃない、やはり違う顔なのだけど、2つに分かれている から、鏡像になっている対を並べたような印象があるな。
僕が、ある種のコンポネント・アーキテクチャにJanusと名付けた理由は、左 右に異なる顔を備えているという特徴が、コンポネントとその結合方式をよく 表していると思ったからだ。このネーミングはけっこう気に入っている。音の 感じはあまりかっこいいとは思えないのだが、意味的/概念的にはピッタンコ だし、例え話のネタにも使いやすい。
強いて欠点を挙げれば、anusと間違えるヤツがいるかもしれないことか(間 違えないでね) -- と、まーこれは、品の悪い冗談だが、“あな”がち杞憂だ とも言い切れない。昔の僕のメールアドレスには、Hiyama Masayuki Officeを 示すhmoという綴りが含まれていたのだが、それをhomoだと記憶している人が 一人ならずいた。"hiyama@homo"と書きまちがえて届かない。僕は、anusや homoがまずいとはまったく思っていない(かといって、特段に愛好しているわ けでもない)から、間違えられても腹は立たないが、正しい綴りじゃないと、 コミュニケーションに差し障りがあるのは確かだ。